料金計算システムの紹介

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料金計算システムの概要

GIS(地図情報システム)を利用しています。

運行システム(料金計算システム)の概要は次のようになります。

(1)使用機器

 端末機はスマートフォン(OSはアンドロイド)です。領収書を印刷するためのモバイルプリンタとセットで使用します。
 また、事務所のパソコンは、クラウドサーバーにアクセスするために使用します。

(2)システムの機能

・パソコンからクラウドサーバーに情報を登録します。
・登録情報は、利用者名、病院や商店等の位置情報、運転者と車両の情報です。
・スマートフォンから、出発地点と到着地点の位置情報を取得し、利用料金を計算します。
・モバイルプリンタで、領収書を印刷します。
・運行のデータをスマートフォンからクラウドサーバーに送信します。
・クラウドサーバーでは、日報を作成できます。
・クラウドサーバーに蓄積した運送情報は、事務所のパソコンにダウンロードすることができます。
・ダウンロードしたデータをNPOのデータベースに入力することで、詳細な集計が可能になります。


(3)スマートフォンの操作

<利用者の決定>
 最初に利用者を決定します。
 音声入力や手入力により表示される「利用者リスト」をタップして利用者を決定します。

 図では、「福祉はな子」さんを利用者リストから選択したところです。利用者の住所(事前にクラウドサーバーに登録しておいた地点)にマークが表示されます。


<出発地と到着地を決定>
 出発地や到着地の地点は、あらかじめクラウドサーバーに登録しておくことができます。

 図では、利用者の住所地のほかに、2つの地点を選択しています。
 登録したリストに該当する地点がない場合は、地図上の地点を長押しすることで、選択することもできます。
 出発地と到着地のほかに、途中の立ち寄り地点を複数指定することができます。


<ルートの決定>
 選択した地点のルート(運行経路)を決定します。

 ルートを決定すると、図のように実線で表示されます。このルートの順番は任意に変更することができます。

 図のように、ルートを変更することができます。
 実際の運送業務では、スマートフォンの「出発ボタン」をタッチして運送を開始し、 目的地に到着したら「到着ボタン」をタッチして終了します。こうすることで、運送時間が記録されます。


<領収書の印刷>
 料金等を記した「領収書」を印刷できます。
 スマートフォンとモバイルプリンタは、Bluetooth(近距離無線通信)により接続されます。

 領収書には、利用者名、出発地、到着地、出発時刻、到着時刻、運行距離、料金が領収書に記載されます。
 この領収書の情報は、クラウドサーバーにその都度送信され、記録されます。


<地図>
 スマートフォンに表示される地図は、グーグルの地図を利用するので、最新の地図情報を利用できます。
 この地図上に、あらかじめ登録しておいた自宅や病院、商店等の位置が表示されますので、効率化が図られます。


(4)料金は直線距離をもとに計算

 料金は、地図上の出発した地点と、 到着した地点の「直線距離」(途中の立ち寄り地点を選択した場合は、その距離を含む) をもとに計算します。
 この方法では、実際に走行した道順にかかわらず、地点間の距離は一定です。
 たとえば、道路工事により、回り道をしなければならなくなった場合や、待ち時間が発生した場合でも、 地点間の距離には影響しません。
 つまり、地点が同じであれば、「いつでも同じ料金で乗車できる」ということです。
 利用者にとっては、安心感につながりますので、このシステムの最大の利点と言っても良いでしょう。


(5)日報の作成、運送データのダウンロード

 事務所のパソコンにクラウドサーバーの運行データを表示することができます。

 クラウドサーバーから、運転者ごとの日報をダウンロードすることができます。
 また、運送データは、CSVファイルでパソコンにダウンロードし、データベースに取り込むことができます。


(6)システムの実績と改善

 本NPOは、現在、運送回数が年間3万回を超えています。
 高齢者が家に閉じこもることなく、生き生きと生活していけるよう、いくらかの助けになっているものと考えています。

 運送にあたっては、これまで、小型ノートパソコンとプリンタを車両に搭載して運送してきましたが、 搭載したパソコンへの新規登録者のデータ移行が速やかにできなかったことや、 地図情報の更新がされないこと、データベースへの日報の手入力に時間を要するなど、問題点も生じてきました。
 そこで、クラウドサーバーを利用した、新しいシステムにより、効率的で省力化が図られるシステムを開発することとしました。

(7)複数乗車の料金計算の廃止

 これまでの車載パソコンシステムでは、複数乗車への割引計算が可能でしたが、 実際に使用する事例がないことから、新システムでは、この計算には対応していません。


(8)新システムの導入価格等

 各車両にスマートフォン及びモバイルプリンタを設置していますが、 スマートフォンが2万円程度から、モバイルプリンタが2万円程度で導入できます。
 また、クラウドサーバー及びシステムソフトの使用料として、1台月額2千円程度を想定しています。
 ※ 詳しくは当NPOにメールでご相談ください。 kami-fukusi@future.ocn.ne.jp







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